「チョコレートドーナツ」
今日、「チョコレートドーナツ」という映画を見た。
切なくて心に残る名作。
この映画のメッセージはなんだろう・・・? と自分なりに考える。
一人の少年「マルコ」知的障害者を中心に描かれる、理想と現実、そして力を持ちすぎる法律家。
母親が薬物依存。
ゲイのカップルが、マルコを我が子として育てたい・・・
ここからドラマが始まる。
社会的風潮による大人の思惑。
それぞれの大人が描く信念。
それぞれが理想とする形。
ただそこにマルコの気持ちはなく、大人達のパワーバランスのしのぎ合い。
そこには常に、傷つく人々がいる事を忘れてはならない。
罪のない弱き子供がいる事を忘れてはならない。
大人の関係性に振り回され傷つき、知的障害者の純朴さと弱さを教えてくれているかのよう。
一見、ゲイのカップルの心暖まるストーリー。
偏見を描き、法治を盾にする法律家の悪しき習慣(社会性)
そして犠牲になる弱者。。。
ここに惑わされてはいけないような気がする。
もっともっと深くを覗きこんでみたい、いや覗き込んでみないとならない。
様々な尺度や角度で見なければならいな映画だと思う。
今まさに進歩し、重要な局面にたたされている我々の心の育て方。
社会的偏見をなくす運動。
今もなを生き続けている偏見的な社会風潮
自分の信念を貫き、社会性に変化と進化を及ぼしてきた人々。
己の力を保持する為に、人の心をないがしろにする人間性。
このどちらも、全てを否定できる物ではない。。。
これが僕ら人間なんだと改めて考え、未来を想像していかなければならない人の宿命なのではないだろうか。
社会を育てる前に自分を育てなければならず、しかし時間は待ってはくれない。
常に同時並行させていかなければならない現実。
ここには必ず犠牲が伴っている事を、忘れないようにしなければならないと、
メッセージが込められているように、僕は感じました。
どうかこの映画を見てほしいです。
oggy