江ノ電 「江ノ島」駅
湘南といったら、一番に思い浮かぶといっても過言でないほど、メジャーで洒落た「江ノ電」。
その代表格とも言える「江ノ島」駅は言わずもがな、レトロで風情あふれる魅力的な駅のひとつ。
その歴史はとても古く、明治35年まで遡る。
実は江ノ電は、日本で6番目に開誕生した歴史ある鉄道なのです。
もちろん、鎌倉駅が1番に出来たんですよね?と思われがちですが、開通当初は、「藤沢」〜「江ノ島」間を繋いでいたんだそう。
これには驚きです、鎌倉発祥ではなく、藤沢発祥。
地元民でも知らなかった事実。
距離にして、なんと約3km、いやはや可愛らしい電車ですよね。
開通当時の終点、「江ノ島」駅は「片瀬」という駅名だったというから、これまた興味深い。
「藤沢」〜「片瀬」間のみの走行から徐々に、七里ガ浜、稲村ケ崎、極楽寺、和田塚、鎌倉と路線を拡大し、現在の江ノ島電鉄路線が完成してゆくのです。
開業した頃の駅数は39駅、ということは現在、同じ約10kmの路線内に15駅、昔はおおよそ倍以上の駅があったというのだからびっくり。
そして昭和4年「片瀬」は「江ノ島」駅に改称する。
「江ノ島」駅を降りるとすぐ、丁寧に整備された石畳が、目指すは「江の島」と言わんばかりにまっすぐ海へと伸びている。
これがかの有名な「洲鼻(すばな)通り」。
昔ながらの商店街で、老舗のお土産屋さんや和菓子店などが軒を連ねていますが、近頃ではイマドキなカフェや大きなマンションが林立したりと、随分雰囲気も変わってきたように思えます。
毎年、たくさんの観光客が訪れ、「洲鼻通り」はいつもぎゅうぎゅう、多くの人で賑わっている。
うっかり車で走行しようものなら、心臓ドキドキものです。
「ホクホク」のしらすコロッケを買って歩きながら頬張ったり、甘〜いタピオカミルクティーの優しさに癒されたり、老舗の羊羹をお土産にと購入したり、いろんな楽しみがいっぱいのストリートだから、ここをブラブラ歩くだけでも間違いなく楽しい。
そんなウキウキ通りを抜けると、大きく開けた道路に出る(こちらが国道134号線)、そして「ばばーーーん」と「江の島」が目の前に現れるのです。
その瞬間の心持ちは例えようがなく、とにかく感嘆の声がナチュラルにこぼれ出る、幸せのひととき。
まさに「絵」の島、いざ、行かん。
一度は行ってみる価値のある「江ノ島」駅。
のんびり歩いて「江の島」観光を楽しんでみてくださいね。
江ノ電は今日も「トコトコ」、お次は「腰越」に向かいます。