脱都心コンシェルジュ

海を楽しむ暮らしのコンサルタント

鎌倉トリップ 「東慶寺」

鎌倉市山ノ内、JR「北鎌倉」駅から歩いておよそ5分ほど。

鎌倉の観光スポットといえば、JR「鎌倉」駅周辺に多く集まるイメージですが、実は地元の人の推しスポットといえば「北鎌倉」なんです。

風情ある町並みは大人な雰囲気がとっても素敵。

オトナな旅を楽しめる静けさが魅力のエリアなんですよ。

「北鎌倉」駅から周りの景色に見惚れつつ、のんびり散策しながら歩いて行くと、歩道の傍に「かけこみ寺」と書かれた古びた木杭を発見。

ここは「縁切寺」として有名な「東慶寺」。

「東慶寺」は、鎌倉時代の弘安8年(1285)、北条時宗の正室である覚山尼によって開創された臨済宗円覚寺派のお寺さん。

「鎌倉五山」と並んで尼寺の格式を示す「鎌倉尼五山」の第二位。

現存するのは「東慶寺」のみ、あとは残念ながら廃寺となってしまいました。

さて、縁切寺とは??

かつて封建時代の女性たちは、横暴な夫に泣き、離縁したくても夫の許可なしに離縁することができませんでした。

そんな女性たちの救世主が「東慶寺」。

夫との離縁を望む女性たちは決死の覚悟で「東慶寺」に駆け込み、2〜3年の修行を積むと、夫の許可なく離縁することができる制度「縁切寺法」により離婚が成立させることが出来たんだとか。

以来、「東慶寺」は縁切り寺(かけこみ寺)と呼ばれるようになったそう。

ただ、「駆け込む」というと「出家する」ということのようにも聞こえるけれど、決してそういったわけでもなく当時の女性たちは、夫と離縁したければ髪を切ってお経を読み、和裁などをして修行に耐えたんですって。

想像するだけで壮絶な世界です。

ちなみに1866年を例にとると、1年間で42名の女性による「駆け込み」があったという文書が残っているそうです。

駆け込んだ女性たちの平均年齢は、約29歳。

一度修行を積んで離婚をした女性は、別の男性と再婚することも可能だったというから女性たちの救いのお寺となったわけですね。

きっと藁をもすがる想いで東慶寺の門をくぐったことでしょう。

言わずもなが、「縁切り寺」とされていたのは江戸時代まで。

現在、旦那様や彼氏と別れたい女性の受け入れはありません(笑)。

ただ、古い縁や過去の想いを断ち切ることで新しく良縁を結ぶことができる、というパワースポットではあるんだとか。

なんとなんと、しまった、私もその点をきちんとお話してくるんだった、とガッカリしてしまったので、訪れる際はそのお心をしっかり胸に抱いていってくださいね。

そのほかにも、「東慶寺」には魅力がたくさん。

北鎌倉の著名な禅寺と比べるとこじんまりしたお寺ですが、境内にはギャラリーやお土産屋さんも併設されたモダンなお寺で、興味をそそられる体験教室が盛んで、座禅や写経、挿花と、そして香道まで体験できるんです。

和に触れられる体験教室はなかなか貴重なので、次回はぜひ予約をしてみたいと思いました。

最後に、東慶寺は四季折々の花、紫陽花やアヤメにハクモクレン、桜に梅、その他にもたくさん楽しめる「花の寺」としても親しまれ、決して派手ではない、慎ましい日本の美しい景色を楽しむことができます。

もちろん紅葉に包まれる美しい境内も必見の価値あり、です。

次はどの時期に訪れようか迷うところです。

案内板

東慶寺の門

街道からもすぐ

いよいよ山門を目指しましょう

山門はすぐそこ、階段を一段一段登る

かつての女性達の心境やいかに

茅葺き屋根が美しい山門

ここをくぐれば離縁できる!

美しい参道

約130本の梅があり、3月には梅並木となります

室町時代の鐘楼

県指定の重要文化財

東慶寺のシンボル、金仏様が見えます

小ぶりだけれど存在感のある仏様です

お花とのコラボレーションはどこからでも素敵なのです

宝形造の屋根がとても美しい本堂

寄木造り、玉眼入りの木造釈迦如来坐像がいらっしゃいます

本堂からの眺め

東慶寺伝来の寺宝を展示する宝物館

モダンなギャラリーも併設されています

苔むした感が素敵です

境内から山門を望む

円覚寺の谷戸。円覚寺鐘楼の茶屋も見えます。

空と緑に癒され

それではまた次回紅葉の季節に

  • Facebookでシェア