脱都心コンシェルジュ

海を楽しむ暮らしのコンサルタント

鎌倉トリップ「海蔵寺」

扇ガ谷、「海蔵寺」。

「鎌倉」駅周辺の雑多から少し離れた、谷戸の奥の方へ向かう。

細い路地は、車がやっとこすれ違えるほどだけれど、古都鎌倉らしさを放ち、歩いていて気分が良い。

この辺りは、小さなお店がポツンポツンと点在していて、見るに飽きないから、とっても楽しいんです。

そんなエリアを過ぎると、おのずと「しぃぃぃぃぃん…」という音が聞こえてきそうな落ち着いた住宅地に入る。

すると、色とりどりに紅葉した木々が道の両脇に並んで、見事な紅葉のトンネルを創り出している方向へ、ふっと引き込まれていく。

思わず頭上を見渡す。

「サワサワサワ」。

まるで色鮮やかな木立が、「ようこそ」と歓迎してくれているみたい。

ふふ、すてき。

そんな風に、駅からの道のりものんびりと散策を楽しめるのです。

そうこうしているうちに、気づいたら道の果てに到着。

「海蔵寺」臨済宗建長寺派。

謎が多く、美しき奥座敷のお寺で、たくさんの言い伝えがあるんだとか。

1394年(応永元年)に鎌倉公方足利氏満の命により、上杉氏定が心昭空外を招いて再建。

薬師如来像は、啼如来(なきやくし)、子供の幸せを守る仏として信仰があり、薬師像の顔を胎内に納めた、非常に珍しいものなのです。

梅や萩など、四季を通して様々な草花が咲き、常に風情ある景観を保っていることで「花の寺」、「底抜けの井」・「十六の井」など水に関わる伝説も多く「水の寺」とも呼ばれているんだそう。

山門をくぐると、美しい庭園に色とりどりの木々が並ぶなかに、海蔵寺の象徴である、赤い傘が映える。

鎌倉を代表する庫裡建築が美しい茅葺きの庫裡(くり)。

境内はこじんまりとしているけれど、どれをとっても美しく、魅力がぎゅぎゅっとつまったお寺なのです。

空を仰ぐと、一年を通して絶えることなく咲く花とのコントラストがとても見事で、心を満たしてくれるのでした。

こんな素敵なお寺があったんだなんて、全然知らなかった。

嬉しい誤算。

鎌倉にはほかにも沢山有名な寺社が溢れているから、なかなかここに行きつくのは後の頃かと。

ということは…きっと知る人ぞ知る、です。

どの季節も美しい花の寺。

何月にいこうか迷ってしまいますね。

是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

色鮮やかな木立のトンネル

お寺まで誘ってくれます

海蔵寺の石碑

山門までの参道

鎌倉十井じっせいのひとつ「底抜けの井」

安達泰盛(あだちやすもり)の娘である千代能(ちよのう)の詠に由来する底脱ノ井。千代能がいただく桶の底抜けて 水もたまらねば」と詠ったことに由来する。

山門から本堂を望む

本堂

どどーんど、堂々たる構え

額縁に「海蔵寺」の文字

海蔵寺のシンボル

赤い傘がカワイイ

茅葺きの庫裡(くり)

風情がありますね

十六の井

岩窟の中に16個の丸穴から水が湧き出るんだとか
ドキドキ、なかなかの雰囲気を醸し出しています…
縦四つ、横四つ、合計十六個の穴が規則正しく並んでおり、水は枯れることが無いといいます。

案内板

鐘楼

鐘楼からの庭園の紅葉

山門を見下ろす

見事なコントラスト

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