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鎌倉トリップ「御霊神社」

鎌倉市坂ノ下にある、御霊神社(鎌倉権五郎神社)。

「最後から二番目の恋」のロケ地としても有名なこちら。

坂ノ下の住宅地の奥に佇み、小道を歩いてゆくと江ノ電の踏切。

すぐ脇には御霊神社の鳥居があり、なんとも画になる風景なんです。

境内を電車が走り抜けるなんて!

こんな神社、初めて。

とても素敵なところです。

神社の手前の雰囲気は、ドラマの中で観た日常が想い出されて、なんだか懐かしさに駆られ、思わず笑ってしまう。

さてさて。時はさかのぼること、平安時代。

もとは関東平氏五家の始祖、すなわち鎌倉氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏の5氏の霊を祀り、五霊から転じて御霊神社と通称されるようになったそう。

そしてそののち、鎌倉の武勇が名高い武将・鎌倉景正の一柱のみに祭神は集約され、祭神の名から権五郎神社とも呼ばれるようになったとか。

景正は湘南地域一帯を領地として拓いた武将。

父である鎌倉権守景成の代に現在の鎌倉市周辺(相模国鎌倉)を領したことから鎌倉氏を名乗ったようです。

かなりの名将だったようで、数々の武勇伝が残されているんです。

あまりに有名なのは、16歳の時、源義家の陣営に連なって後三年の役に従軍して活躍した際のエピソード。

景政は、左眼を敵に矢を射抜かれても屈することなく、相手を打ち取ります。

その刺さった矢を抜こうとした三浦為継が景正の顔に足を掛けたとき、「弓矢に当たって死するは武士の本望が。なのに土足をもって面部を踏むとは何事ぞ」といってその非礼を叱責する。

これらは歌舞伎にもうたわれ、鎌倉武士の誇りとなったそう。

なんとも勇ましく、素晴らしい武将なんだろうか。

このような逸話などから、学業成就、必勝招来、眼病平癒にご利益があるんですって。

線路を横断し、神域へ足を踏み入れると、不思議と気持ちが盛り上がってきます。

先程までの細い小路に反して、鳥居をくぐると解放感のある境内が広がり、心地よい空間。

うんとマイナスイオンを取り込めそうな気がします。

ドーンと構える本殿と、その周りに小さな社。

そしてこちらは鎌倉七福神の一人、「福禄寿」も祀られているんです。

全国にある七福神巡り。

七福神を巡れば厄除招福・諸願成就がもたらされ、それぞれの福神さまに特有のご利益があるというから嬉しいですよね。

ちなみに鎌倉の七福神はこちら。

浄智寺・布袋尊(ほていそん)
鶴ケ岡八幡宮・弁財天(べんざいてん)
宝戒寺・毘沙門天(びしゃもんてん)
妙隆寺・寿老人(じゅろうじん)
本覚寺・夷尊神(えびすそんじん)
御霊神社・福禄寿(ふくろくじゅ)
長谷寺・大黒天(だいこくてん)
江島神社・弁財天(べんざいてん)

江ノ電を使って、一日でも回れてしまうので、御朱印集めにもおススメですよ!

とても居心地の良い神社なので、気持ちのリセットには抜群。

癒されたくなったら、また訪れてみようと思うのでした。

帰り路は、佇まいもかわいらしい、地元でも人気の「権五郎力餅」をお土産に。

無添加の和菓子で、出来立てのお餅にこれまた出来立ての餡子を乗せたもの。

小さくて食べやすいのも嬉しい。

権五郎が力持ちなのにちなんで、「力餅」と名付けたとか。

もう300年も愛され続けているというから、老舗中の老舗ですよね。

思わずほっこりとする、御霊神社。

是非とも訪れてみてくださいね。

鳥居の前の踏切

素敵!画になります

緑の中の社殿

ゆったりとした空気感

小路を振り返る

家々と踏が様になります

御霊神社の石碑

いよいよ社殿へ

一段一段踏みしめます

厳かな社殿

迫力がありますね!

弓立の松

景正がゆみを立てかけたといわれている

夫婦銀杏

寄り添う姿に思わずほっこり

景正の袂石

景正が手玉にとって、袂に入れたいう石(右の袂石は16貫/約60kg、左の手玉石は28貫/約105kg)

石上神社

稲荷神社

案内板

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