江ノ電 「極楽寺」駅
周囲を木々に囲まれ、涼しく気持ちの良い風が吹き込む極楽寺。
景観もさることながら、その空気感は鎌倉らしく江ノ電の中でも魅了される駅として認知されています。
多くの人からその魅力を認められ、「関東の駅百選」に選ばれているほどです。
山ということもあり、木陰が多く真夏でもかなりの温度差を感じる、不思議な場所。
山に慣れていない者だと、こんなにも温度が違うのかと驚いてしまいます。
隣駅の稲村ケ崎駅、長谷駅とは全く異なる雰囲気。
この独特感が「好き」という方も多いのではないでしょうか。
私自身、江ノ電の中でも非常に好きな駅です。
極楽寺駅の由来は付近の極楽寺、極楽寺坂切通りから来ています。
極楽寺の歴史は明治時代にまで遡り、今もまだその姿を残し歴史ある鎌倉には相応しい駅であるのではないでしょうか。
さすが江ノ電と言える歴史の奥深さ。
極楽寺から長谷駅まで抜ける「極楽寺トンネル」は煉瓦造りの坑門で、1907年竣工の歴史があり、これにより長谷にまで江ノ電が続くこととなる。
極楽寺の歴史はとても悲しい背景に包まれているのです。
鎌倉らしいと言えばらしいの一言だが、恐怖感を覚える方もいると思います。
極楽寺駅の由来となる極楽寺は、死骸の遺棄や無法者が集まる地獄のような場として、「地獄谷」なんて名前も付けられました。
1259年、北条重時は極楽浄土への願いを込めて、その姿を現すべく極楽寺の造営に立ち上がりました。
鎌倉の歴史を考えれば、よくある話です。
極楽寺駅の周辺は、悪く言えば何もないところであるが、視点を変えれば静かで自然を感じることができるエリアです。
駅周辺から山を5分程度下れば、長谷駅まで出れるためお買い物に出れる距離ですし、極楽寺駅から藤沢駅、鎌倉駅には江ノ電でアッという間です。
しかし、スーパーやドラッグストアなど、必需品は車を出すのが得策でしょう。
しかし、お買い物が少し遠いいだけで、極楽寺での生活は自然にあふれ豊かな暮らしになると感じます。
極楽寺周辺の雰囲気にはどこか惹かれてしまう良さがあると感じます。
涼しげな空気と緑深い木々に浴衣の女性が似合う極楽寺駅の紹介でした。