鎌倉トリップ「荏柄天神社」
鎌倉市二階堂、鎌倉の中心地から朝比奈方面に繋がる金沢街道。
その途中、岐れ路の交差点を少し入ると、「荏柄天神社」があります。
鳥居の前には小さな小道があり、道行く人々が立ち止まっては、鳥居の前で頭を垂れる仕草がとても微笑ましい。
小学生も中学生も老夫婦も、みんな。
きっといつも感謝の心を胸に、共に暮らしているんですね。
こちらの神社は、鎌倉の学問の神様といわれ、知る人ぞ知る、受験合格・学業成就の神社として大人気なんです。
学問の神様とよばれる菅原道真公をお祀りし、福岡の「太宰府天満宮」・「京都の北野天満宮」と並んで三古天神社と称される古来の名社。
起源は鎌倉の社寺の中でもとても古く、1104年(長治元年)晴天の空が突然暗くなり、黒い束帯姿の菅原道真の肖像画が降臨し、それを祀った事が荏柄天神社の由来とされています。
わりと小さな神社ではあるものの、そのご利益もたしかなもので、受験生には絶大な人気を誇り、受験シーズンには長蛇の列もなすとか。
実は…私もそのご利益は立証済みなんです。
雪も降りしきるような凍える寒さのなか、ひとり静かに鳥居をくぐり、お参りしたことを想い出す。
ここに訪れる人々はみな、おなじ心持ちなのだろうかな、なんてふとあたりを見渡す。
鎌倉幕府を開いた源頼朝が、鬼門の守護神と仰ぎ整備したという社殿は、青い空の下に映える朱がとても美しい。
本社のまわりは、いつも沢山の参拝者たちの「祈願」「お礼」の菅原道真公の絵馬で覆われている。
「しぃん…」ときが止まったような静けさのなか、がらんがらんと鳴り響く真鍮の鈴の音。
穏やかに目をつむり合掌。
「どうか、どうか、彼女の努力が実りますように」
2月に受験を控え、日々頑張る娘のために。
これくらいのことしか、自分にはできないであろうから。
こちらの良きところは、バリエーション豊かな合格御守りや祈願グッズ。
私はかわいい白い御守袋と、「合格」と刻まれた合格鉛筆を購入。
合格ハチマキもかなり迷って断念。
それと、試験当日に「がんばれーーー」と祈祷して頂けるという、受験当日早朝祈願もついでにお申し込み。
そちらは一回1,000円とわりとお手頃。
「よし!これでなんとなく大丈夫な気がする。」と多少自己満足なところも否めないけれど、道真公も一緒に応援してくださる気分になれるのはありがたい。
さてさて、荏柄天神社には、他にも変わった塚があります。
かっぱ筆塚とよばれる、絵筆のような形をしたオブジェが裏手に鎮座。
「フクちゃん」で有名な漫画家の故 横山隆ーさんが発起人となって、たくさんのキャラクターのレリーフを貼り付けた絵筆塚だそう。
よくよく見ると、かわいいイラストが沢山でついつい見入っちゃうんですよね。
2月の中旬には早咲きの梅が咲くと言われ、ひそかに梅の名所としても人気のよう。
ちょうどその頃、今度は娘とふたりで鳥居をくぐる。
そう、お礼参り。
無事に合格することができたのも、本人の力ももちろんのこと、きっとご利益のおかげ。
どうもありがとうございます。
心から感謝の気持ちをお伝えしました。
お近くならば、ぜひぜひ訪れてみてください。
合格祈願だけではなく、資格取得なんかの祈祷もお願いできるようですよ。
スキルアップ!今度は自分のために祈願にいこうと思っています。