南葉山トリップ 「立石海岸」
葉山から南へ少し足を伸ばして約2.5km、車を走らせて行くと現れる小さな海岸。
「秋谷の立石」として、「かながわの景勝50選」にも選ばれている、とても美しい海岸なんです。
「立石」とは、海岸に「ニョキニョキ」と聳え立つ大きな奇岩のこと。
波打ち際に突き出した高さ12m・周囲約30mの巨岩の正体は、水中火砕流堆積物からなる凝灰岩(立石凝灰岩層)。
1650万年~2000万年前に火山灰が海底で堆積したもので、三浦半島で一番古い地層(三浦半島中部を横断し房総半島の保田から鴨川へと続く「葉山-嶺岡帯」のうち、三浦半島側の葉山帯)なんだとか。
三浦7石のひとつに数えられているんだそう。
この「立石」と「富士山」が織りなす絶景は、ふつふつと湧き上がる感動が心の奥にまで響いてきて、魂が震えるのを感じられるほど。
特に夕刻がおすすめではありますが、日中の景色だってかなり見る価値あり!
どこからどのアングルを切り取っても素敵なのです。
この素晴らしい情景は古くから有名で、かつて江戸時代に活躍した風景絵師・安藤広重も「相州三浦秋屋の里」として作品を残しています。
この構図は数多の画家や写真家に愛されていて、日本らしい景色のある海という言葉がしっくりとくる、 横須賀を代表する海岸なのです。
海岸には手付かずの天然磯に、遊歩道や東屋もある、きちんとお手入れされた「立石公園」がある。
「立石公園」には無料の駐車場も併設されているので、ドライブデートや海遊びにはもってこいの場所。
公園のベンチに腰をかけ、「ざんざん」と暴れきては弾け飛ぶ、白いしぶきを眺めながらのティータイム。
コップを回すと、「カンカラカラ」幾つもの氷がぶつかり合う音がとっても涼しげ。
あぁぁ、なんとも優雅な時間なのでしょうか。
遊歩道から海へと続く、「梵天の鼻」という岩礁帯に上り、私たちを待ち受ける更なる絶景を楽しむのも最高です。
この辺りは空気も澄み、遮るものがなにもないため、天気の良い日には北アルプスまで眺めることができるんだそう。
とにかく、こんなにも素敵な景勝地だというのに観光客でごった返す、というようなこともほとんどないので、のんびりと麗しい景色を堪能できるのが嬉しいですね。
個人的にかなりおすすめのスポットです。
ぜひぜひ一度、足を運んでみてくださいね。