鎌倉トリップ「龍口明神社」
鎌倉市腰越「龍口明神社」。
実は、鎌倉市で最も古い神社とされる「龍口明神社(りゅうこうみょうじんじゃ)」。
その歴史は552年(欽明天皇13年)にまでさかのぼる。
かつては藤沢市片瀬の「龍口寺」の隣にあったが、昭和53年に現在の地に移転してきたと言われています。
ご利益は家庭円満・勝運守護・縁結び・子授け・安産。
ご祭神は
【玉依姫命】たまよりひめのみこと(縁結び・子授け・安産)
【五頭龍大神】ごずりゅうおおかみ(国家安泰・心願成就・交通安全・縁結び)
「江の島」にある、「江島神社」の「夫婦神社」とされています。
何故に「江島神社」と「夫婦神社」とされるのか??
それはこの地にまつわる古の伝説に由来します。
「龍口明神社」の御祭神である、五頭龍大神。
昔。鎌倉の湖に五つの頭を持つ龍が住んでいた。
その五頭龍は、国土を荒らし、悪事を働き、しまいには津の湊で子どもを食べるようになったという。
村人は泣く泣く子供たちを生贄として捧げたことで、この腰越の地は「子死越(こしごえ)」と呼ばれ、恐れられたそう。
こ、怖い…。
そんなある時、「江の島」が湧き出し、空から十五童子従えた天女(弁財天)が降臨!!
その天女(弁財天)の美しい姿に心奪われ想いを寄せた五頭龍は、想い人である弁財天に戒められ、その後は行いを改め、人々をよく助け慈悲の徳を施すようになったそう。
その後ふたりはめでたく結婚。
永遠の愛を誓うことになります。
五頭龍は「命尽きた後は山となってこの地を守りたい」と国家安泰の神「五頭龍大神」となり、山と化したのです。
それが龍口山。
神社は最初、この龍の口の所に建てられたと言われています。
弁財天さま、凄いですよね…。
極悪五頭龍を改心させ、その後は人々を護り、最後は国家安泰の神になるまでさせてしまったんですから。
人の心って偉大。
この「龍口明神社」は、住宅地の中にひっそりと佇んでいて、良くも悪くも目立たない。
なので、鎌倉を訪れたとしても見落としがちの穴場。
でもれっきとした伝説や歴史を持ち、その鳥居や社殿、ご神木も立派なものなんです。
もしも江島神社を参拝されるなら、まずはこちらを参拝することをおススメします。
何故なら…。
江島神社の弁天さまをカップルでお参りすると、弁天さまが嫉妬するためそのカップルが別れてしまうというジンクスが。
え!?「江の島」なんて、デートにはもってこいの人気スポットなのに…。
「夫である五頭龍大神をお参りしておらず、ないがしろにしたため怒ってカップルを別れさせる」と言われているんですって。
こりゃあ大変!
それならば、まずは「龍口明神社」をお参りしてから、「江島神社」を参拝すれば、弁天様の怒りを買うこともないとか。
ホッと一安心。
むしろ、江島神社(女神)の女性的エネルギーと、龍口明神社(龍神)の男性的エネルギーが合わさり、陰陽のバランスが整って、開運パワーが増すんだとか。
お参りの順序を守れば、間違いなくご利益があるということですね。
ステキなことを学びました。
どちらの神社も、いつも私も参拝している、大切な神社です。
これからはステキな伝説を胸に刻んで、五頭龍大神さまに手を合わせたいと思います。
龍口寺(https://r-studio-kamakura.jp/rstyle/12442)