葉山トリップ「長者ヶ崎」
海沿いのドライブがなんとも気持ちいい国道134号線。
鎌倉から逗子へ、逗子から葉山へと車を走らせる。
「葉山御用邸」も過ぎ、ぐぅーーーーんと坂道をのぼると、ちょうど三浦郡葉山町と横須賀市の境あたりに見えてくるのが「長者ヶ崎」です。
その昔、この辺り一帯の植林に精を出し、功を成した長者が住んでいたそう。その話をこの地を訪れた源頼朝に、案内役だった芦名三郎が話して聞かせたことが地名の由来だとか(諸説あり)。
視界が開けていて江ノ島や伊豆半島、そして富士山も望めるパノラマの景色はまさしく「壮観」の文字が似合います。
夏のシーズンにはもちろん海水浴が楽しめます。
遠浅で、相模湾にせり出した岬のおかげもあって波が穏やかな「長者ヶ崎海水浴場」。
波や風がほとんどないため水の透明度が抜群なんです!
ファミリーで訪れる方が多いので、鎌倉の由比ガ浜や江ノ島周辺の海水浴場とはまた違った穏やかで和やかな雰囲気がまたいい。
お隣の「大浜海岸」との境目にはトンビ磯と呼ばれるちょっとした岩場があり、磯遊びができるほか、堤防からは釣りを楽しむこともできます。
土日祝日や、7月8月のトップシーズンは有料となってしまいますが、トップシーズン以外の平日は駐車料金が無料なのも嬉しいポイントかと。
その美しさから「かながわの景勝50選」に選ばれ、葉山八景の一つでもある「長者ヶ崎の夕照」は、ギュッと心をつかまれるほど素晴らしい景色。
特に、1年に数度のチャンスしかない「ダイヤモンド富士」が見られる日には富士山頂に夕陽が重なる瞬間をおさめようと、多くのカメラ愛好家が集合することでも有名です。
お昼の気持ち良さも本当におススメですが、空と海が真っ紅に染まる、切ないような淋しいような、一方で情熱的なような、なんともいえない感情がわきおこる瞬間も味わって欲しい魅力の一つ。
季節ごと、時間ごと、「長者ヶ崎」は訪れる度に違う楽しさや発見がある、魅力あるスポットなのです。