鎌倉トリップ 「浄智寺」
鎌倉五山第四位、北鎌倉の隠れた名禅寺、その名も「浄智寺」(じょうちじ)。
山を挟んでお隣には「東慶寺」、道を挟んだ向かいは「円覚寺」、少し足を伸ばしたところには「建長寺」と、とっても有名なお寺が集結しています。
緑がたくさん溢れる山の中の素朴なお寺、といったところでしょうか。
とても素敵な寺院なので、私の好きなお寺のひとつです。
「浄智寺」の裏山、谷戸の奥には「鎌倉の大仏」や「銭洗弁天」、「源氏山公園」などに繋がるハイキングコースがあります。
初心者向けのコースなので1時間ほどでサクッと歩けちゃいます。
その昔、私は鎌倉の山を歩く「お山の会」というグループに所属していたので、鎌倉中の山という山を、ありとあらゆるハイキングコースを、毎週「てくてく」と歩いたものでした。
その時感じたこと。
「ケタケタケタ」「ホーーーホーーホッホー」小さな動物たちや鳥の声に耳を傾けつつ、上へ上へと足をはこぶ。
ふと振り返ってみた時のお山の中腹から眺める景色や、頂上からの美しい山々は風光明媚で空気もうんと美味しいく、疲れも吹っ飛ぶ。
いや、でもやっぱり疲れないことはないな…
とにかくくたくたになって頂きに到着。
「うーーん」と両手を広げて自然を抱き、ようやくホッとひと息。
レジャーシートを広げて腰をおろし、の〜んびりてっぺんで戴くお弁当の美味しかったことといったら。
随分と経った今でも鮮明に想い出すのです。
話が逸れてしまいましたが、浄智寺はそんな素敵なハイキングコースを携えているので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
浄智寺の境内はとても広く、見どころ満載でとてもバラエティ豊か。
曇華殿(どんげでん)と呼ばれる仏殿には、御本尊である三世仏や鎌倉三十三観音の観音さまもいらっしゃいます。
灯籠のある庭園や、その先に見える書院は茅葺き屋根でできていてとても趣がある。
癒し効果も抜群で、あぁ素敵…思わずうっとり、見惚れてしまうのです。
ちなみにお寺の裏手の谷戸には、岩を削った鎌倉ならではのやぐらが。
このやぐらがかなり迫力があるので少しどきどきします。
やぐらの中には、鎌倉七福神のひとりである布袋尊がユーモラスな姿で佇んでいますした。
お腹を撫でるとご利益があるということで、きっと沢山撫でられたのでしょう。
ふふ、お腹が少し黒くなっています。
布袋尊のなんとも愛嬌のある表情に癒されますよ。
これを機に鎌倉七福神を回っているのも面白いかもしれませんね。
6年ぶりの浄智寺。
昔の想い出と共に歩きながら、こうやってまた違った視点で眺められるのも楽しいな、と感じた時間でした。