江ノ電のあるくらし「和田塚」駅
江ノ島電鉄「和田塚」駅。
「由比ヶ浜」と「鎌倉」に挟まれた、とても良い場所なのに、ちょっと忘れられがちなこじんまりとした駅。
「THE鎌倉」的なメジャーな観光スポットはないものの、隠された魅力のある駅なんです。
私も何度か利用したことはあるけれど、ちゃんと散策したことはなく。
改めて降りてみることに。
基本的には無人の駅、コンパクトで可愛らしい印象。
レトロ感漂う雰囲気に、駅中央にある休憩小屋が、更に輪をかけていい味だしてる~。
この休憩小屋、「江ノ電」の駅の中で唯一「和田塚」駅にのみ、存在するそう。
地味だけれど、独特の個性が味わい深く、とてもいい感じ。
そもそも何故に「和田塚」なのか?
そのルーツを辿ると、1213年(建暦3年)、侍所別当の和田義盛は北条義時を相手に合戦に挑みます。(和田合戦)
和田義盛は、源頼朝旗揚げ以来の御家人。
奮戦するものの、最後には「由比ヶ浜」で力尽き、一族は滅亡したと言われています。
その和田一族を葬り、建てられたのが「和田塚」だそう。
すぐそばには、昔、処刑場があったようで、その罪人の供養のためにつくられた「六地蔵」もあります。
鎌倉に住んでいても、なかなか足を運ぶことが少ないところでも、歴史を紐解いていくと、とても重要な場所であると痛感します。
そういえば以前、ある人に「あなた、六地蔵って行ったことある?すごいパワーを感じるところなのよ、私は凄かったのよ、行ってみたら。」
と言われたことを想い出して。
スピリチュアル的なことに興味のある私なので、「ゾクゾク」しながらも「ワクワク」した記憶が。
そんな歴史深き「六地蔵」周辺は、「御成町商店街」にほど近く、昔ながらのローカルなお店が沢山建ち並びます。
最近ではオシャレなお店やカフェなんかも増えてきて、デートするにはもってこいかも。
ただ、のんびりと鎌倉らしさを堪能しながら散策するなら…
「和田塚」駅にはまだまだとっておきが!
実は駅入口とは反対側の藤沢方面にも知る人ぞ知る、小さな出口があるんです。
小さな階段を降りて、路地をゆくと。
なんと、「江ノ電」沿いに歩くことができて、それはもう電車なんてスレッスレ。
線路を挟んだ向かい側には、雑誌などにもよく特集される、甘味処「無人庵」。
「氷」の旗が風に揺れ、風情ある古民家がこれまたカワイイ。
これぞ鎌倉、「江ノ電のある風景」として、切り取っておきたい画であること、間違いなし。
是非一度、わざわざ、「和田塚」で下車してみてください。