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鎌倉トリップ「名越切通」

「鎌倉七口」 って知っていますか。

源頼朝が鎌倉に幕府を開いた大きな理由は、南は海、北東西の三方を山に囲まれ、敵の侵入を防ぎやすい地形だったからと言われています。

物資などを運搬するためには大きく迂回するよりもこの山を切り開いたほうが都合がいい。そうしてできた道が「切通(きりとおし)」です。

鎌倉にはその切通が7つあるので「鎌倉七口」

(「化粧坂」「名越切通」「大仏切通」「極楽寺坂切通」「朝夷奈切通」「亀ヶ谷坂」「巨福呂坂」)

その中でも中世の雰囲気を残した趣ナンバーワンが「名越切通」」です。

名越切通は、鎌倉と逗子・三浦をつなぐ、かつての東海道の主要路です。

鎌倉時代、北条氏には三浦半島の三浦氏が脅威であったため、三浦半島に続くこの道は「切岸」のような防御機構の名残があります。

なかなかの難路であったことから「難越え」、転じて「名越」になったといわれているそうです。

「へぇー。」

 

現在、生活道は新しくできた小坪トンネルに代わったため、未だに中世鎌倉の雰囲気を残している趣きのある古道です。

くねくねと続く山道に第1切通から第3切通までが順番に現れます。

逗子の住宅街に近く、最も迫力のある「第1切通」の一番狭い部分は道幅90㎝ほどしかなく、しかも崖面が斜めになっているので、人ひとりがやっと通れるほど。

これも防衛面を考えた古の人の手によるものなのか、と感心していたが、どうやらそれは違うらしい。。

2004年の崩落防止工事に伴う調査で、かつては270センチメートル以上あった道幅が岩塊の崩落で狭まった結果であることが確認されているそうです。

まぁその事実は横に置き、この古道の景観の素晴らしさに重きを置いて歩いていただきたい。

もうひとつ、名越切通には「まんだら堂やぐら群」という葬送遺構があります。

市街からのアクセスも悪く、公開期間を限定しているため、鎌倉最奥地の秘境です。

ちなみに公開日は例年春・秋の2回、計50日前後のみです。

火葬場や怪談でお馴染みの小坪トンネルの上に位置していることもあり、とてもスピリチュアルなスポット、とされています。

(霊感のない私には、とても心地の良いハイキングコースの一部、です♪)

「やぐら」とは、崖に横穴を掘り内部に石塔を立てるなどして納骨・供養をする鎌倉特有の遺構です。鎌倉時代に市街が拡大するにつれ、墓所が不足したため作られた施設と言われています。

まんだら堂やぐら群は、150穴以上の大規模な遺構で、たいへん状態の良いまま保存されています。

敷地内には涼やかな風が吹き抜け、高台からは逗子の海を見下ろすこともできるので、是非訪れていただきたい場所です。

名越切通とまんだら堂やぐら郡は、ハイキングコースとつながっており、その入り口は鎌倉市大町・逗子市小坪・鎌倉市浄明寺とあちこちにあります。

衣張山ハイキングコースへとつながる浄明寺方面へ進むと、「関東の富士見100景」に選ばれている「浄明寺緑地」や、北条氏が三浦半島の三浦氏の攻撃に備えるために築いた防禦施設だといわれている「大切岸」など、歩いている人を飽きさせない絶景が次から次へと目に飛び込んできます。

(大切岸は近年の発掘調査では、石切場と使用され、その堀り残された姿であることが判明しましたが。)

これからの紅葉シーズンなど、気持ちの良い空気を吸いにそちらまで足を運んでいただくのもいいのではないでしょうか。

鎌倉市の大町口より名越切通へ

苔生した岩が行く手を阻みます

第3切通し

ほどなくまんだら堂やぐら群に到着

第3切通と第2切通の間にあります
この階段の上にまんだら堂やぐら群の入り口(門)があり、公開日以外は施錠されています。
残念ながら今日は入れず。門の隙間からパシャっと一枚。

大迫力の第1切通

崖の上に人が潜んでいそうですね

こちらは逗子市小坪の亀ヶ岡団地側からの入り口

住宅地の最奥に山道の入り口発見

山道を入るとすぐに第1切通があります

住宅と古道のこの距離感が鎌倉らしさとでもいうのでしょうか
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