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鎌倉トリップ 「寿福寺」

鎌倉には、鎌倉幕府が定めた「鎌倉五山」という五つ由緒あるお寺があります。

その第三位が「寿福寺」です。

(第一位 建長寺、第二位 円覚寺、第四位 浄智寺、第五位 浄明寺と鎌倉のスター級のお寺が名を連ねます)

総門から中門まで、長くまっすぐに伸びた参道はとても厳かで、初めて訪れた時にその凛とした空気感に感動したのを覚えています。

木漏れ日が、参道の敷石とその両側の苔の緑に輝きを与え、ため息が出るほどの美しさでした。

聞けば、この参道の敷石は鎌倉随一の美しさだとか。

なるほど納得です。

寿福寺を訪れる方のもう一つの目的は裏手の墓地。

そこには現代の四角いお墓を囲むようにして、山の岩肌に沢山のやぐらが作られています。

このやぐらの最奥に寿福寺の創健者である「北条政子」のお墓があるのです・・・

鎌倉幕府を創建した源頼朝の父、源義朝。

源氏の頭領であり関東に大きな基盤を築いた彼の館が、かつてこの場所にあったといわれています。

頼朝が鎌倉に拠点を置いたのも父である義朝の地盤がこの鎌倉にあったためであり、その点においてもこの寿福寺の地は源氏と鎌倉幕府にとてもゆかりの深い土地といえます。

頼朝のこの土地への思いは受け継がれ、正治二年(1200)に頼朝の妻・北条政子が、開山のため栄西を呼び寄せ、頼朝の弔いのために寿福寺を建立したとされています。

 

残念ながら中門から先の境内は特別公開の時期を除いて、一般公開されていません。

ぶらりと訪れて、足を踏み入れることが出来るのはこの参道だけなのに、それだけでも十分満足と思える古刹です。

しばし忙しい日常を忘れ、この美しい静寂に包まれてみてはいかがでしょう。

ちなみに特別公開の時期は例年お正月とゴールデンウイークです。

寿福寺を極めたい方は是非この時期に訪れてみてください。

また寿福寺奥の墓地に向かう道の途中には、源氏山公園に繋がるハイキングコース入口があります。

登り始めに少しきつい傾斜がありますが、後は歩きやすいなだらかな道が続くので、そちらにも足を延ばしてみてください。

山の風は気持ちがいいですから。

寿福寺の総門を臨む

惣門

部材は幕末・明治の頃に取り替えられたようですが、大部分は十七世紀中期のものと見られています。

鎌倉随一の美しさを誇る参道

木漏れ日が作り出す陰影が、参道をより美しく見せてくれています。

キラキラと輝く木漏れ日に照らされて

緑も一層美しく見えます

中門が見えてきました

策越しの仏殿(非公開)

空の青と山の緑、堂々とした佇まいにため息が出ました

中門の手前を左に曲がり、奥の墓地を目指します

墓地への道中も圧巻の景色。墓地は撮影しませんが、北条政子の他に源実朝・大佛次郎・高浜虚子などのお墓があります

ハイキングコース入口

ここを登っていきます

名残惜しくもう一枚

寿福寺はカメラを構えたくなるポイントがたくさんでした
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