鎌倉トリップ「杉本寺」
鎌倉のパワースポットの穴場ともいえる、鎌倉最古のお寺「杉本寺」。
鎌倉幕府が開かれる500年も前の奈良時代に、行基(ぎょうき)が開いたとされるお寺です。
東国の旅をしていた行基は、ここが観音様を祀る場所にふさわしいと考え、自ら彫った十一面観音を安置したと言われているんですって。
えぇ、行基が彫った観音様が見られるの!?
とウキウキしながら、到着!
日々、沢山の人でごった返す鎌倉駅からは少し離れた金沢街道沿いに在るので、駐車場はありませんのであしからず。
鬱蒼と緑が茂り、うっかりと見逃してしまいがちですが、白い奉納旗が目印です。
味のある階段を登り、拝観料をお納めして、いざ!
中腹にある仁王門も茅葺屋根でお札がペタペタ貼られていて、うーん、なんだかステキ。
病気平癒、健脚に功徳があるんですって。
仁王門をくぐると、いよいよかの有名な苔むした階段が現れます。
白い奉納旗に包まれ、趣き深い美しい苔の石段。
あぁ、優しい緑が潤いに満ちて本当に美しい…
こういう事に感動できるなんて、私も年齢を重ねたからかしらね、なんて自分に語りかけつつ。
めまぐるしく過ぎる日々のくらしの中で、グチグチやイライラ…
そんなことをあっという間に無にしてくれる。
そんな気がします。
神社全体が緑に守られ、不思議と心地よさに包まれている感覚で、一段一段をゆっくりと踏みしめる。
息が上がる直前、ようやく観音堂に到着!
茅葺屋根が味のある雰囲気でステキ。
しかも、嬉しいことにお堂に上がって秘仏三体の十一面観音、前立十一面観音などさまざまな仏像を拝観することができるんです。
行基菩薩(ぎょうきぼさつ)
慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)
恵心僧都厳信(えしんそうずげんしん)御作
目を瞑り、合掌しながら感謝の気持ちを伝えます。
些細なすれ違い、ちいさな憎しみ、悲しいニュース、心がギュッとなる出来事。
不満や不安が少しずつ蓄積されてマックスになってきて。
ふぅと一息つきたくなる。
そんな毎日を頑張る私たちに、自分を嫌いにならないであげてね、と。
癒しと光を与えてくれる仏様。
あぁ、ありがたい。
杉本寺の独特な雰囲気は、普段せっかちな私だけど、自然とゆったりとした時間が流れ、とても贅沢に使えてしまう。
そんな時間が、ときに大切なんだと思います。
自分をリセットしたい、と思ったら。
仏様のパワーを頂ける、鎌倉最古の「杉本寺」。
是非一度足を運んでみてくださいね。