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鎌倉トリップ「鎌倉宮」

JR鎌倉駅東口4番乗り場から大塔宮(だいとうのみや)行きのバスに乗車すると、駅を出発したバスは、まず鎌倉の代名詞「若宮大路」を通り「鶴岡八幡宮」方面へ向かいます。

ちょっとうたたねをしようものなら、あっという間に鎌倉宮手前の「岐れ路」交差点にさしかかる程の短いバスの旅は、本日の目的地「大塔宮」が終点。渋滞していなければ僅か10分程度の小旅行と言ったところでしょうか。

下車したバス停に隣接するのは、本日の目的地「鎌倉宮」です。

駅からそれほど離れていないのに、気温が少し下がり、夏でもひんやりとした空気を感じます。鎌倉宮の厳粛な雰囲気と交じり合い、気が引き締まります。

「鎌倉宮」は、後醍醐天皇皇子の護良親王(もりよししんのう)を主祭神とし、建武中興十五社の一社。護良親王の通称である大塔宮にちなんで、地元では「大塔宮」の通称で親しまれている神社です。

「鎌倉宮」の鳥居前に立つと、青空に凛とそびえ立つ白の鳥居と鎮守の森の屏風を上品に配した社殿に思わず圧倒されます。

では、心穏やかに呼吸を整えてから鳥居の前で一礼しましょう。

境内に進むと、結婚式や七五三などにも使われる太平殿が右手前に。

まだ記憶に新しい2019年の台風15号では、周辺地域が甚大な被害を受け連日停電となった一部の世帯がの避難先とされたのが、この鎌倉宮太平殿でした。

そちらを通り過ぎると 鎌倉市指定の天然記念物でご神木である古賀玉の木と宝物殿があります。

清雅な佇まいの宝物殿は、1873年に時の明治天皇が行幸された際、行在所として建設された建物です。館内には鎌倉宮の祭神である護良親王ゆかりの品々や、歴代連合艦隊司令長官の書など多数くの宝物が展示されているそう。

更に歩みを進めると拝殿手前に盃割り舎(さかづきわり)が。土器に息を吹きかけて盃に自分の「厄」を移し、「厄割り石(やくわりいし)」と呼ばれる大石に投げつけて割るとよいとされています。

そう言えば最近、物事がスムーズに進まないことが多く、ストレスが溜まっている気がするので、ここで己の「厄」と決別していこうと思います♪

気持ちが軽くなったところで、拝殿へ進みましょう。

拝殿の正面には、本神社のお守りの代表格である「獅子頭守」の巨大像があります。お獅子というと怖いイメージがありますが、鎌倉宮お獅子は愛嬌のあるお顔で、授与所で売られている手のひらサイズの獅子頭は、厄除け・幸運招来・交通安全・身代りのお守りとして人気もあるようです。

うむ、確かに可愛らしい(笑)。お土産にも喜ばれそうな可愛らしさです。私も参拝の記念にお守りを一ついただいていくことにしました。

決して広くはない境内ですが、そこにある厳かな空気に身を置くだけで、体の隅々から清められていくような感覚になる鎌倉宮。

毎月第二日曜日には、境内の一画で骨董市が開催されたり、キッチンカーが来て、地域のふれあいの場としても活用されています。人々の暮らしの中にある神社だなんて素敵ですね。

芸能の場としても有名で、毎年秋には、60年以上の歴史を持つ薪能が開催され、屋外に1,000席の会場が設けられます。伝統芸能を鎌倉らしい趣のある場所で一度体験をしてみたいという方には特におすすめしたい神事の一つです。

鎌倉駅からも歩いて約30分程。

周辺には「小町通り」や「段葛」、「鶴岡八幡宮」「荏柄天神社」に「頼朝の墓」など、鎌倉を満喫できる名所が数多くあるため、鎌倉探索を楽しみながらの参拝もおすすめですよ!

鳥居

心を静め一礼しましょう

盃割り舎

土器があなたの厄をはらってくれます

拝殿-1

獅子頭守の表情は、どこか愛嬌が・・・

拝殿-2

菊のご紋が、由緒ある神社を物語ります
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