脱都心コンシェルジュ

海を楽しむ暮らしのコンサルタント

鎌倉さんぽ 「光明寺」

大好きなんです。

あの、小さな細い路地からほんの少しだけ垣間見える、明るいターコイズブルー。

吸い込まれるように脇目もふらずその光を目指して歩く。

「ざぁっ」と潮風が吹いた気がして、大きなスクリーンに映し出されるような衝撃と共に「ババーーーン」と広がる「材木座海岸」が目の前に現れた。

材木座というと、そのインパクトが強いのです。

鎌倉の中でも海色の強い町、ちいさなお寺や神社が点在し、歴史も深く昭和な町の雰囲気も好きなのです。

しかも我がアールスタジオが本拠とする町だから、ということもあり。

何年も通ううち、更なる愛着が増してきていると言っても過言ではない。

さて、そんな材木座にはかの有名な「光明寺」がございます。

創建は鎌倉時代の寛元元年(1243)、第四代執権北条経時によって開かれた浄土宗の大本山で、その格式にふさわしく有数の大伽藍を誇る。

経時亡き後も第五代執権・北条時頼をはじめ代々の執権が敬った寺院であり、七堂伽藍を整え、関東における念仏道場の中心となりました。

江戸時代も徳川家康や家綱の擁護を受け、浄土宗学問所・関東十八檀林、第一位として大いに栄えたんだそう。

檀林とは徳川幕府が定めた学問所のこと。

戦後は、鎌倉在住の画家や演劇家らが設立した、新たな時代を目指す大学「鎌倉アカデミア」が開校されたことでも知られている。

寺院としてだけではなく、学問や修業の発展にも役立っていたんですね。

「ざーんざーん」と潮騒が届きそうな距離にある、「どどーーん」と半端ない存在感を放つ迫力満点な山門。

頭上に広がる大きな空と共に見上げながら、はるか彼方の偉大なる人物たちを想像してみる。

目を閉じ、また再びゆっくりと目を開くと、そこにはかつての英雄たちが賑やかしく行き交う様子が現れてくるような気もするのです。

だけど、今この瞬間のここには、穏やかで輝くばかりに鮮やかな青青とした空が広がり、ぽっかり浮かんだ白い「ふわふわ」の雲が心を落ち着けてくれるのが嬉しい。

「ピーーーーーヒョロロロ」

心地良さそうに旋回するトンビさえも、私に癒しを与えてくれ、思わず目を細めて見つめてしまう。

なんて素敵なところなのでしょう。

人の往来も極めて少なく、自分ひとりだけの時間を大切にできるのも良いのです。

ひとつひとつをゆっくり噛み締めつつ、静かに丁寧に境内を回ってゆきます。

残念ながら、現在本堂は改装中で足場に囲まれてしまっていて見えないので、仮の本堂、開山堂にお参りを済ませます。

さぁ、これでお稲荷さんの方も回って帰路に…いえいえ実は、「光明寺」の見所はこれだけではない。

かながわの景勝50選にも選ばれた眺望を兼ね備えているんです。

それが、光明寺の裏山、天照山。

ずっーと登ってみたかったんですよね。

さぁいよいよ念願の天照山、いざ、鎌倉の町と海、そしてその先に見える「江ノ島」を堪能することにしましょう。

永遠に眺めていたい、そんな幸せな気持ちにさせてくれる景色が「光明寺」にはあるのです。

光明寺の総門

立派な扁額も見えます

鎌倉市指定の文化財です
早速くぐってゆきましょう

案内板

山門

おぉ、山門までの参道にも迫力がありますね

光明寺の大きな山門

迫力満点

楼上には釈迦三尊像、四天王像、十六羅漢像が安置されています

山門の説明板

本堂(工事中)

運慶作とも伝えられる本尊阿弥陀如来坐像、脇侍の観世音菩薩像、勢至菩薩像などが安置されている

仮の本堂(開山堂)

開山堂へ上がってみます

廊下がとても素敵です

本堂へと繋がる廊

記主庭園

夏には優雅な色の蓮が咲き、更に美しい庭園となるそう

庭園前の廊

なんとも風情がありますね

裏山、天照山へと続く階段

天照山からの眺め

稲村ガ崎の向こうに江ノ島も遠望できます
山々も美しい

鐘楼

山を降りたら海へ

材木座海岸

最高のサーフィン日和
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