鎌倉トリップ 「円覚寺」
鎌倉市山ノ内にある「円覚寺」は、北鎌倉駅のすぐそば。
臨済宗円覚寺派大本山で、鎌倉五山二位ということもありなかなか壮大なスケールの大寺です。
開基は鎌倉時代の名執権、北条時宗(ほうじょう ときむね)。
モンゴル帝国(元)の侵略戦争「元寇」に際し、戦没者の菩提を弔うために1282年(弘安5年)に開かれたんだそう。
実は前々からずっと行ってみたかった「円覚寺」。
北鎌倉の中でも確実に抑えておきたい人気のスポットにようやく足を踏み入れることが出来ました。
周辺の雰囲気はとても気品に溢れ、背の高い木々が「サラサラ」揺れている。
総門からして風情が漂い、とても穏やかな心持ちになります。
この日は修学旅行生か、小中学生の元気なグループが何組か和気藹々と参拝を楽しんでいました。
その姿はなんとも微笑ましい、ついつい耳をそば立ててしまいます。
さて、境内をキョロキョロと歩いていくと。
見応えのある印象的な山門が「どどーん」と目に飛び込んできた。
その迫力はとにかく圧巻、私の両サイドをものすごい勢いで「ざーーーーーーーー」と何かが駆け抜けてゆくような、そんな錯覚に陥った。
そしてポカンと口を開け思わず上を見上げたまま、「はぁ〜」とため息がこぼれるのでした。
そのくらいのインパクトがあるのです。
この規模の山門は材木座の「光明寺」を彷彿とさせる。
昔は今ほどの建築ノウハウもないだろうから、みんな人の手でひとつひとつ丁寧に築き上げられたんだなぁと想像するだけで、途方に暮れてしまうほど立派な造りなのでした。
しみじみ心に染み渡ります。
入母屋造り日本最古の唐様建築「仏舎利」こちらは国宝に認定。
本来は住職が居住する建物「方丈」、本尊の宝冠釈迦如来像を祀っている「仏殿」、八代執権・北条時宗の墓所として建立された茅葺屋根の仏日庵(時宗廟)、居士林、選仏場、黄梅院、北条貞時寄進の洪鐘(国宝)などなど、境内には見どころ満載の建造物がたくさん。
こちらも国宝に認定されている洪鐘は、140段以上もある階段を登った先の高台にあります。
フゥフゥ、少し息が上がる。
でも苦労して登った甲斐あって、見晴らし茶屋(残念ながら現在はお休み中)や洪鐘、弁天堂など見どころ満載。
なんといっても、見晴らし台から望む向かいの山の中に遠く小さな「東慶寺」が垣間見えて、とても心が弾む。
前回は逆に「東慶寺」からこの「円覚寺」の見晴らし茶屋が見えたことを想い出す。
あっちにもこっちにも自分がそこに存在したんだな、と思うとなんだか楽しくなるのです。
久しぶりの大寺に大興奮の私でした。