鎌倉トリップ「材木座海岸」
JR「鎌倉駅」を出て大きく開けた道を南下していくと由比ガ浜海岸があり、その東側の滑川を挟んだ先には材木座海岸だ。
由比ガ浜海岸は鎌倉のメインビーチと言われるほど賑わいを見せるが、材木座海岸は浜続きであるのにローカル感漂う場である。
座り込んだらいつの間にか時間が過ぎている…
「こんなにいるつもりなかったのに」なんて毎回のように言葉を漏らしてしまう(笑)
そんな材木座は歴史ある地でもある。
新編武蔵風土記稿によれば、当時の材木座は「和賀」と呼ばれており、その後材木を扱う商工業組合に「座」が出来たことで材木座へと名称が変更した。
海水浴場としては明治時代に整備され、100年以上前からの歴史を持っているのだ。
夏目漱石の「こころ」では先生と私が出会う場として登場し、材木座海岸の名を世に広めた。
旅行や観光として、ただ美しい海岸を見に訪れるのも良いと思う。
潮風感じ温かい太陽に瞼を細めるのも正に非現実感である。
しかし僕は、自分の中に何か「モヤモヤ」したものを見つけに行くことや、今の生活がある事に感謝したいときに此処に来る。
ちょっと臭いかもしれないが、人それぞれに使い方があって良いのではないか。
今後の自分の生活に対し、不安と期待が入り交ざる感情がこの海岸で流れるように落ち着いたと感じる。
自分のことを大切に扱ってくれる人を毎日思い出すのは非常に難しい。
感謝はしているが、真剣に考え本当の意味での感謝は全てには行届かない。
しかし、この材木座海岸に腰かけると色んな思い出や、多くの人の顔が浮かんでくる。
そこで改めて感謝であったり、内省していく。
いわゆる僕にとってのパワースポット。
「今日はアッチーなぁー」なんて言いながらふらっと海岸に訪れたくなる。
ちびっ子たちの遊んでる姿も微笑ましい。
最高だな材木座!