一番大切なことは、誰の基準でもない、お客様ご自身が「楽しく」、そしてご自身の価値観を信じて「おしゃれに」暮らす毎日を実現すること。以下では、R studioが携わった設計・内装・インテリアコーディネート事例をご紹介します。
Vol.37 : リノベーション「 Real thing 」 page 1
今回ご紹介いたします「 Real thing 」は、三浦半島にある洗練されたビーチハウスとゲストハウスの2棟。
海岸線に沿って佇む、これまでにない別荘と言えるだろう。
国内の建築雑誌から洋書の一面を飾るほどの力をそなえた趣さへ伝わります。
敷地面積の大きさは一般的なレンズではとらえきれなく、大自然の中に優雅に建つ姿に感動を覚える。
セカンドハウスを多く取引し手がけてきたが、海前の本物なオーシャンフロント物件であることは間違いなく、後世に残してゆくべき建物ではないだろうか。
特に断崖絶壁に建つゲストハウスが建築された時期は昭和の38年、築後50年以上もこの姿を残している。
ゴシック・バロックなどの建築様式をなぞらず、正真正銘、近代建築の建物である。
今で言えば、モダンなどの言葉で表現されろことが多いいが、単なるモダンと表現してはならぬ佇まいさへ感じます。
面白いことに、ビーチハウスはまるで違った世界観を表現しているところだろうか。
明るく軽やかな雰囲気をまとい、暖かい島国の別荘を連想させられます。
外観の佇まいは、大型ヨットの船首から操舵室が見えてくる感覚といいましょうか、両側に伸びるデッキがまるでウィングのようにも見え、今にも飛び立とうとしている力強い翼とさへ思えてきます。
今回は長い年月維持してゆけるよう広範囲に修繕計画をたて、一部リノベーションを行うことに。
洗練されたデザインを崩すことなく、オーナー様の使い勝手を考慮しながら工事にむかいます。
かれこれ現場打ち合わせを繰り返し、ようやく着手することができた。
フルリノベーションとはいかないため僕の出番は少なく、職人や現場総監督の西田さんがメインとなる。
しかし、この仕事に携われたことに誇りと希望が湧いてきます。
オーナー様には一時期間の使用を制限してしまいますが、しっかりと工事し喜んでご利用いただけるよう尽力いたします。