鎌倉らしいと一言でいっても抽象的に感じてしまう方も多い。
しかし、あえて言うならばやっぱり鎌倉らしい家である。
古都の町として認識された鎌倉は、日本家屋や和を演出するとかっこ良いと感じてしまう自分がいる。
近年、海外のモダンと称される住宅が流行、日本家屋の存在が危ぶまれている気がする。
モダンは世界中に広がりをみせるデザインだが、果たして全てに共通するデザインだとは思えない。
周囲の雰囲気や環境によって様々に考えなければならない住宅デザイン。
建築する施主の思考が一番大切だが、建築に携わる設計者がもう少し施主に違ったアプローチを試みれば、
現在の様な状況になっているとは考えにくい。
モダンでありながら和を重んじる世界観が、もう少し日本の住宅事情に左右されて行けば、
きっと素敵な日本家屋が増えて行くのではないだろうか。
日本家屋が流行らない理由の一つに大きな問題点も正直あり、本格的に日本家屋を造ろうと試みれば、
住宅コストが加算でいく問題点にすぐさまさしかかってしまう事も事実。
しかし、コストをいかに抑え住宅をデザインする事は設計士の能力と経験があれば可能だと思う。
ご紹介する住宅は建築家が考え造った家。
日本の家屋デザインをふんだんに取り入れながら、湘南らしい天然素材をいかした造りとなっている。
愛知にある有名な材木店から最高な素材をしいれあしらい、一見してもわかりずらいが最高品質の柱やフローリングを施している。
流石！っと思わせるしつらえに僕の心は魅了され奪われた感じだ。
この家を建売り住宅というジャンルに入れてはいけない気がし、まるで注文住宅さながらなデザインと施工が施されている。
設計士の家屋へのこだわりが注ぎ込まれたこちらの住宅は、品質や完成度は間違いなく逸品である。

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