風の強い日はウィンドサーフィンのネオンカラーの帆がいくつか浮かぶ。

「ザザーーザザーー」白い波が勢いよく寄せては返す「材木座海岸」。

でもやっぱり穏やかでいつまでも永遠に眺めていられる。

数ある風景の中でも一番私が好きなのは、夕刻の海岸だ。

オレンジ色の大きなおひさまは「キラキラ」と輝きながら暗い青に沈んでいく。

「ピカピカチラチラ」と揺らぐ海面には、これまた美しいオレンジ色の絨毯が敷かれていた。

それがなんとも綺麗で、思わず息を飲む。

子供と手を繋いだ、麗しいシルエットの女性が犬を散歩する姿もまた、たまらない。

「さぁぁ」と長い髪が風にたなびく姿がとても清淑に見えた。

どれもこれも、どこを切り取っても、全て絵になるこの優れた風景に、一年経った今でも、まだ慣れるなんてことはない。

飽きることはない。

いつまで経っても飽きることなく、それよりも「本当にここに住んでいるのだろうか？」なんて想いが度々湧き起こるくらいだ。

憧れの材木座で住むことに決めたのは一年前。

まだ築2年というほぼ新築の洗練された邸宅に出会った瞬間だった。

しかも、両親と同居することに決めて、ちょうど２世帯住宅を探していたある日のこと。

もう既に外観を見ただけで恋に堕ちてた。

青い空に麗しい緑、このコントラストに映える、白い壁、三角屋根のお家。

心が騒ぐ。

脳裏には、扉を開けて真っ白な室内に入り、車から荷物を運び込んだり、キッチンで「トントンとん」と料理する自分の姿がふっと浮かんだ。

子供達はカウンターキッチンのスツールに腰をかけ、足を「ぶらぶら」させながらおやつを待っている。

お手製のレモネードをコップに注いだ。

いただきまーすと嬉しそうに口をつける子供達を見つめながら、ふふと笑った。

「これ、たくさん頂いたからお裾分け」

下に住む母が、丸々と立派な梨を持ってきてくれた。

「やったー！」

子供達は大喜びで椅子から飛び降りた。

こんな何気ない日常に、ふと幸せを感じる。

両親のそばで暮らすということは、何かあったときにもとても安心だし、何より子供達にとっても良い影響がある。

海あり、森あり、の自然がいっぱいの材木座での２世帯暮らし。

意外と最高ですよ。

お問い合わせを心よりお待ちしております。