鎌倉山のてっぺんは「さやさや」と心地良い風が流れて、空気がうんと美味しい。

まるで自然豊かな山深い別荘地に来ているかのような心持ちになったりもする。

けれど、見渡す景色は「キラキラ」煌びやかに輝く海と、七里ガ浜や稲村ガ崎の美しい町並み。

手を伸ばしたら届きそうな、届かなそうな、青いブルーの大空が頭上に広がる。

「ちーーチッチョン」鳥の声がどこからともなく聞こえてきて、その優しく奏でてくれる音楽に癒やされるのです。

そんな鎌倉山の中でも少し入った路地、静かな環境により輪をかけて音のない風が吹くエリア。

高台に聳え立つ、青と黒が融合された外壁が印象的なデザインハウス。

敷地面積は250.06㎡と申し分なしの広さ。

１階はほぼ24.0帖のリビングダイニング。

モルタルがひときわ目を引く、洒落たカウンターテーブルに白いタイル、粋なカフェ感がたまりません。

大きなリューズガラスのフラワーベースには、ユーカリが差してある。

背の高いスツールに腰をかけ足をぶらぶらさせながら、最近購入したばかりのお気に入りバイタミックスで作ったスムージーに口をつけた。

早朝のジョギングを終え、汗をかいたあとの身体に冷たいスムージーが「すーーーー」っと静かに馴染んでいくような感覚がした。

くるりと振り返ると、全面ガラスには「ピカピカ」眩しく光る「相模湾」。

冬の澄んだ空気がより遠くまで鮮明に見せてくれる。

あぁ、なんと麗しい情景なのだろう。

こんな素敵な景色を独り占め、いや家族占めしてしまって良いものか。

ふむふむ、幸せとはこのことか。

と思いつつ、どこまでも続く水平線に見入ってしまう自分がいた。

この邸宅は、１階のウッドデッキ、リビングダイニング、そして２階の４部屋の窓、全てから海が見えるという贅沢が約束されているのです。

２階では小さな子たちが、眠い目を擦り擦り自室のカーテンを開け、たくさんの陽の光を部屋いっぱいに取り込む。

土間では、主人がせっせと薪を焚べ、家全体を温めてくれている。

あちらこちらで今日のエネルギーが「ぐぐん」と動き出す気がするから、なんだか好きな瞬間なのだ。

ゆっくりと家族が起き始めて、1日が始まる。

鎌倉山で紡ぐ小さなお話。

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