鎌倉/土地/海近「衰え知らず」

「あぁ、とても静かだ」

JR横須賀線「鎌倉」駅よりバスで10分ほど。

鎌倉の喧騒からは少し離れた二階堂、通称「大塔宮」と呼ばれる「鎌倉宮」に到着した。

秋になると銀杏が見事に色づき、私を魅了してくれる神社。

実は、「鶴岡八幡宮」よりもなんとなく、「大塔宮」にお参りすることが多かった。

なぜだろうか、とても静かだからか。

さらにそこから、まるで山登りにでも向かうかの如く、自然が「もりもり」とあふれた森へと向かって歩いてゆく。

空は「スコーン」と突き抜けるようにそれはそれは青く、掴めそうななんとも穏やかな雲が「ふわふわ」浮かんでいた。

緑の香りが鼻を掠め、春になると花の甘い匂いがどこからともなく流れてくる。

その香りを感じると心が「ほっ」と安らぐ。

匂いで季節を感じるのは、ここに来てからすっかり慣れたもの。

毎年同じ時期に同じ花を感じて、なんとも幸せな気分になれるのです。

静かな住宅地はなだらかな坂を上った先。

そこには、開放感あふれる広々とした土地が「どーん」と広がっていました。

敷地面積は186.11㎡（56.29坪）と、ほどよい広さです。

きっとちょうど良い広さのお庭が造れそう。

家族5人にぴったりの３LDKは、玄関前の長い庇が「シャキン」とかっこい真っ黒の風貌。

玄関を開けるとそこには、薪ストーブを焚く土間が広がっていて、朝焚いた火がまだ燻っていて、ほんのり「ポカポカ」と暖かい。

家中に無垢材の香りがたっぷり、思わず「クンクン」木の香りを嗅いでしまう。

10年経っても、木の香りは衰え知らず、しばらく家を空けて帰ってくると、より一層感じるのだった。

実はそれがとても好き。

あぁ、家に帰ってきたな、と感じる瞬間だから。

ひっそりとした町に佇む、自然たっぷりの家。

そんな暮らしがいいんです。

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