自転車に乗って、海を見にゆく。

夜明けの空はまだ暗いけれど、少し白んでいた。

あたりはとても静かで、「ざーーーんざーーーん」潮騒だけが響いていた。

たった一人だけ、犬を連れた人が歩いているくらい。

「はぁ」と吐く息が白くて、空気の冷たさを目で感じる。

なのに、思わず靴を脱ぎ、裸足になって砂の感触を確かめる私がいた。

「ざら」ひんやり冷たくて、気持ちいい。

「えーい」と勢い余って、このまま海にも入りたくなった。

横を見ると友人は「ざぶさぶ」となんの戸惑いもなく、入っていたから「あはは」と笑ってしまった。

朝方まで飲んでいて、散歩に出ようと海に来たんだ。

ちょっとまだ肌寒かったと、薄着できたのを後悔した。

友人たちの多くは、まだ部屋で「すやすや」と眠っている。

とっても静かな、葉山堀内、「森戸海岸」。

透明度が高くて、遠浅で、穏やかな波が打ち寄せる。

すごくいい。

幼い頃は、よくここにシーグラスを拾いに来たものだった。

そんな「森戸海岸」まで自転車で5分のこの場所は、閑静な住宅地の中。

105.73㎡（約 31.98坪）とコンパクトな敷地だ。

きっと、２階建の小さな３LDK、駐車場は１台車が停められる程度。

「コロン」と四角くて真っ白い、キュートなお家。

4人家族の私たちにはぴったりで、大きくなった子供達は寝るためだけに自分の部屋を使う。

それ以外は大体リビングにいて、何気ない会話をしたり、みんなで美味しいドーナツを食べたり、好きな音楽をかけたり。

そんな家族が住まうのにちょうどいい。

子供の友人が泊まりに来るのもしょっちゅうで、大体朝方まで「わいわい」やって、海へと散歩に行く。

都会の子達にとって、葉山は最高らしい。

いいよいいよ、いつでもおいで。

お問い合わせを心よりお待ちしております。