鎌倉を歩くといい匂いがする。

鼻を突く、新緑の「ツン」とした香りや、どこからともなく「ふわわん」と漂う、甘い花の匂い。

もちろん、海のそばはしっとりとした潮の香りがたっぷり含まれた風が吹き、私の嗅覚を刺激するのです。

その香りを感じる瞬間は、「パッ」と目を見開き、うん、いいなぁなんて思うのです。

そういうことを感じられる自分になれたのは、やはり鎌倉に転居してきてから。

それまでは、なんだか溜まらない匂いに包まれた「ぎゅうぎゅう」の満員電車に乗り、殺伐とした町を歩く。

「ゴミゴミ」とした町の匂いは決して良いものではなかったのを想い出す。

でも、なんとなく、そこで私は生きてきた。

材木座の町は、空が「ぐーん」と大きくて、「もさもさ」とした緑が風に揺れる町。

昔ながらの八百屋さんに雑貨店とと並ぶ商店街や小さな個人店が軒を連ね、古き良き文化を大切にしてきているのがよく分かる。

最近では、ポツンぽつんと洒落たお店がオープンし、オシャレな雰囲気をも併せ持つ、なかなかナイスな町なのです。

そんな材木座の町に誕生した、ゴージャスな新築一戸建。

シンプルでスマートな外観。

木造3階建の４LDK、建物面積は260.58㎡もあり。

どこもかしこもゆったりとゆとりのあるステキな空間に癒される。

ワンフロア全てが約40.2帖のリビングダイニング、ルーフバルコニーという、とても贅沢な造りも唆られるのです。

「鎌倉花火大会」の日には、広々としたルーフバルコニーにステキなソファを置いて、パーティを開きましょう。

「さぁ皆さま、お手にグラスはお持ちでしょうか？」

「かんぱーーーい」

「カチンカチン」とあちらこちらで細いグラスがぶつかる音が響いたかと思うと、「ドドドドーーーん」勢いよく花火が上がった。

「わぁぁ」これまたそこかしこから感嘆の声が上がり、視線は夜空に鮮やかに咲く花々に釘付けとなる。

ずっとずっと見つめていたい、ただただぼんやりと。

なんて幸せなひととき。

いつまでもこの瞬間が続くといいのにと、心の奥底で願っていた私。

花火の宴が終演しても、楽しそうな笑い声は夜通し響くのでした。

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