「ザッパーーーん」ゴツゴツした岸壁に当たって砕ける白波。

砕け散る白い波たちは小さくなって、あちらこちらへと弾け飛んでいく。

ここ「稲村ヶ崎公園」は、海に突き出た公園、「七里ガ浜」や「江の島」、晴れた日には「富士山」をも望む、鎌倉でも有数の絶景スポット。

「関東の富士見百景」にも選ばれているほどの抜群の眺望が自慢なのです。

勢いよく流れ着く波と、「ぽっかり」と浮かぶ「江の島」。

湘南を代表する素晴らしい景勝に「うっとりほれぼれ」、いつまでもいつまでも視界に収めておきたくなるのです。

公園かの眼下にある「稲村ヶ崎海岸」は、その昔、海水浴場でしたが、近頃は侵食によって砂浜が狭くなってしまったため、海水浴場としての開設はなくなりました。

だからこそ、ここは年間を通し、サーフィンのメッカとしてサーファーたちに愛されているのです。

ただ、なかなかの荒い波が何度も何度もやってくるので、レジェンド向きのようですよ。

そんな海のイメージが強い「稲村ガ崎」ですが、今回ご紹介するのは少し高台の緑深い立地に佇む邸宅。

敷地面積は125.09㎡ （約37.83坪）とやや小ぶりではあるものの、少し奥まったプライベート感たっぷりの佇まいは静かで嬉しい。

カーテンの隙間から差し込む明るい陽の光。

「チラチラ」と頬を刺し、その眩しさにたまらず目を開けるのです。

すると、「ほーほーほっほー、ほーほーほっほ〜」と森の奥からキジバトの声がエンドレスに聞こえてくる。

あったかい布団にくるまって、少し横によじれてみながらも「むっくり」重い身体を起こすことにした。

自然の中で寝起きを行う感覚はとても心地が良いものです。

「ガラリ」と窓を開けると、新緑の香りが「フワン」とお部屋の中へ一気に入ってきた。

と同時に透き通るような青みを帯びた空が頭上に広がっている。

なんて良いお天気なんだろう。

海も近くて山も近い。

それはなんて素晴らしいことなんだろう。

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