(環境のこと)
鎌倉に移り住んではや10年。
鎌倉の日常は、日々表情が「くるくる」と変わるので、未だに毎日が新鮮で、まるで住んで間もないかのような錯覚に陥ることもある。
「鎌倉ってステキだなぁ」
鎌倉で大切にされてきた自然に触れるたび、そう思う。
中でも一番強くそれを想うのが、夕方、サンセットタイムかもしれません。
鎌倉の夕焼けはそれはそれは素敵で、言葉に言い表すことが難しい。
オレンジ色のまぁるい太陽、すぐそばには「もさもさ」とした「江ノ島」がそっと寄り添うように存在する。
この辺りの住宅地や山々、どこの高台からもよりよく望める「富士山」。
「富士山」はくっきりと暗い稜線を描きながら、背後に沈みゆくおひさまとピンク色に染まったグラデーションの空とのコンビネーション。
最高。
毎日面差しの異なる空模様に、「あぁぁ」ウットリとする私がいるのです。
(内観)
玄関の扉を開けると私をお出迎えしてくれたのは、重厚感いっぱいの「ぼこぼこ」と凹凸のある黒い石のような壁と、昔懐かしい板張りのコラボレーション。
その「どん」とした迫力に衝撃を受ける。
見上げると吹き抜けのレトロな階段に、シンプルモダンなシャンデリアがスマートに仕上げてくれているのがかなり小洒落ていて。
きっと当時は高級だったんだろうという装いを残しつつ、それがレトロに変化してコンテンポラリーと上手く混ざり合い、こうしてハイカラで素敵なデザインが生まれているんでしょう。
間取りは3LDK+納戸、洗面やバスルーム、昔ながらの小ぶり感もあるがそれがまた可愛い。
新築と肩を並べるほど細部まで全て丁寧に手を入れて、リノベーションをし尽くしたと言っても過言ではないこちらの邸宅。
天井の有孔ボード、ダイニングキッチンに張られた大谷石、それらを引き立たせるようにところどころに効かせた黒にイカしたセンスが「きらり」と光る。
あちらこちらの扉を開けるたびに、「ワクワク」と期待が膨らんでいるのが分かるのだ。
「できればこの家を残してほしい。」
そう、両親からバトンを受けた大切な家を住み継ぐ。
幼き頃から自分と一緒に育ってきたこの家、大切な想い出はそっとそのままに、新しい息吹だけを吹き込んで、ここに新たに生まれ変わった、大満足の家。
そしていつか、私の息子たちもまた、自分達の手で息吹を吹き込んで住み継いでいくのかもしれない。
そうだったらいいなぁ。
1階のデッキに出て「ふわふわ」上手にシャボン玉を吹く子供達と一緒に、絵に描いたような白い雪を被った青い「富士山」を眺めながら、ぼんやりと考えていた。
お問い合わせを心よりお待ちしております。
外観は「凛として」
夜の家は「アダルトな灯りを」
をご覧ください。