鎌倉市扇ガ谷

「鎌倉」といえば、「鶴岡八幡宮」に「高徳院の大仏」、「長谷寺」に「小町通り」など、神社仏閣の観光スポットが多く、つい和のイメージが強い場所だと感じる方も少なくはない。

けれど、実は隠れた一面も併せ持っていることをご存知だろうか。

鎌倉は明治時代から大正、昭和初期にかけて外国人や著名人に避暑地として愛された場所。

洗練された西洋の別荘文化の香りが息づいている町でもあるんです。

JR横須賀線「鎌倉」西口からもほど近い、小さなお店がたくさん並ぶ通りを歩く。

その通りから一歩入ると、そこには1500坪という広大な敷地に圧倒的な緑があふれる先に、古から大切に残されてきた、美しい洋館が存在する。

明らかに周囲とは一線を画する大豪邸、それが「古我邸」。

静かな鎌倉・扇ガ谷の住宅地の中にひっそりと佇み、古き良き鎌倉の別荘文化を今に伝える「古我邸」は、100年の歴史がある鎌倉三大洋館のひとつ。

その昔は、内閣総理大臣が移住してきたり、戦後にはGHQに接収されて将校クラブとなったりと、政治の舞台としても活躍したんだそう。

そんな歴史深い素敵な洋館のちょうど裏手に位置する今回の土地は、敷地面積473.21㎡（143.14坪）と申し分なしの広さを誇る。

鎌倉の喧騒からは離れ、静かで穏やかな空気感がたまらない。

ある日の昼下がり、「チチッチィィィチチ」小鳥の囀りと「サーワササササ」木の葉の揺れる音をBGMに、ウッドデッキでのんびりうたた寝。

夏には、降り注ぐ日差しのすき間を山の風が「さーーー」っと吹き抜ける。

その風のなんと心地良いことか。

秋になると小さな動物たちが、木の実を食べにやってくる。

全て自然任せの演出だけど、ただそこにあるささやかな悦びに幸せを感じることができるのです。

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