鎌倉市大町の土地は、見渡す限りあふれる緑に囲まれ、マイナスイオンが「ソワソワ」とたっぷり注ぐ、恵まれた環境に包まれています。

北と東の二方は道路、南側のお隣さんも通路部分となっているので、かなり開放感があるのも嬉しい。

木陰に佇んで、「サワサワ」そよぐ風の音に耳を傾けたくなる。

その瞬間、独特の新緑の香りが、鼻先を「ツン」とくすぐるのだ。

「あぁ、いい香り」

ふと目を閉じて、この自然に身を委ねる感覚を愉しみたくなる。

まるでそよそよ流れる小川のほとりのキャンプ場に来ているかのような錯覚。

自然が生み出す様々な音を耳の奥で捉える感じ。

たまらないのです。

ここは、本当に穏やかで静か〜な場所。

きっと、朝陽の光と共に目覚め、暗くなると眠くなる…そんな人間らしい生活ができるんだろう。

飾らない、無理をしない、ありのままの自分でいられる、そんな気がするのです。

背伸びしたり、意地を張ったり、小さな事に目クジラ立てたり。

そんな自分に嫌気が刺して、木枠で囲まれた観音開きの小窓を開けた。

「サーーーー」優しい風が、私の顔を撫でながら、勢いよく部屋の中に入ってくる。

初夏の晴れた日なのに、どこかひんやりした心地良い風。

白いレースのカーテンが穏やかになびく。

ドリップしたてのコーヒーの香ばしい香りに癒されながら、遠くの緑たちを眺めるのが好きなのだ。

麗しい緑たちは私を裏切らない。

いつも変わらずそこにいて、私が話しかけると、ときに優しく、ときに激しく、慰めてくれるのです。

これが密かに憧れていた暮らし。

ありのままの自分でいたい。

理想の生活が意のままに。

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